京都府知事選挙で福山和人団員を全力で支援する決議

 

 2018年4月8日に投票が行われる京都府知事選挙に自由法曹団京都支部の福山和人団員が出馬する。福山団員は、2008年10月から2010年10月まで自由法曹団本部事務局次長を務めた。地元の京都でも、2005年から2年間、支部事務局長を務め、憲法問題・労働問題を始め、あらゆる分野で運動の先頭に立ってきた。

 現在、森友学園問題を始めとして、安倍政権と官僚が、国民・市民をないがしろにして国有財産はおろか、民主主義の根幹をも突き崩す公文書改ざん問題等を引き起こしている。更に安倍政権は、自衛隊を米軍とともに海外で戦争できる実力部隊へとなし崩し的に変貌させ、この自衛隊を、憲法改正を通じて固定化させる動きを急ピッチで進め、平和主義をも突き崩そうとしている。このような状況のもとで、平和を守り、国民・市民の声に耳を傾け、その声を活かす政治家の誕生が求められている。福山団員が京都府知事選挙で勝利することは、安倍9条改憲を阻止し、日本の平和と民主主義の発展する上で、大きな力となる。

 今、京都府でも格差が拡大し、子ども・若者の貧困問題が深刻な状況になっている。地元経済を支える中小零細業者・商店の経営状況も同様である。このような状況においては、地元府民の声に耳を傾け、地元府民の暮らしを守る府政の実現が待ったなしで求められているといわなければならない。

 福山団員は、2001年から自由法曹団京都支部の弁護士として、常に京都府民を始めとする市民の立場から、市民の目線で考え、声を上げ、その権利を守るために奮闘してきた。生活保護受給申請を不当に拒絶され、実母を心中で死なせてしまった刑事被告人の事件を涙ながらに語り、生活保護行政の問題点を世に鋭く告発する福山団員の姿に、共感を覚える市民が急速に広がっている。福山団員のような府民の立場から、政策を考える人物こそが、京都府知事にふさわしい。

 一方、対立候補である西脇隆俊氏は、建設省・国土交通省出身のキャリア官僚である。復興庁事務次官時代には、福島原発避難者への自己責任発言で辞任した今村復興相を支え、避難者の強制帰還方針に転換してきた事務部門の責任者を務めていた。年間被曝限度量1ミリシーベルトを遙かに超える20ミリシーベルトの地であっても避難指示解除を進め住民に帰還を強いるその「住民の命軽視」の姿勢は、市民目線ではなく、東京オリンピックに向けて「福島の復興」を強調し、原発政策を推進する安倍政権に盲従する中央重視の姿勢を示すものであり、厳しく非難されなければならない。西脇隆俊氏のように、安倍政権の政策を追随する人物は京都府知事には、ふさわしくない。

 以上の理由から、2018年4月の京都府知事選挙において福山団員を当選させるべく全力で支援する決意を表明する。

 

  2018年3月17日

自由法曹団2018年京都3月拡大常任幹事会