2023年10月19日付、「暴力の悪循環を止め、パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘の 即時停戦を求める声明」を発表しました

カテゴリ:国際平和,声明,憲法・平和

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暴力の悪循環を止め、パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘の即時停戦を求める声明

 パレスチナのイスラム組織ハマスが、2023年10月7日、イスラエルに大規模攻撃を行い、1400人以上が殺害されたと報じられている。これに対し、イスラエル軍がガザに報復攻撃を行うとともに、ガザ地区を封鎖したため、水、医療品、燃料等が底をつくなど人道危機が深刻化している。
 そのような状況の中、同月17日、ガザ市の病院で爆発が起き、ガザの保健省によると患者ら471人が死亡したとのことである。この爆発の犠牲者を含めて、爆撃等によるガザ地区の死者は3478人に達したと報じられている(10月19日報道)。
 このような暴力の応酬により、多数の市民を含む犠牲者が出ることは、許しがたいことであり、双方は、暴力の悪循環を止めて自制すべきである。

 イスラエルは、今なおガザ地区への空爆を続け、地上侵攻の機会をうかがっているとされている。他方で、ハマスは、イスラエルから100人を超える人々を人質として拉致しており、イスラエルからの攻撃に応じて人質を処刑すると警告している。これ以上の暴力の連鎖、紛争の拡大、人々の犠牲は断じて認めることができない。
 ハマスは、人質を即時・無条件で解放すべきであり、イスラエルは、人道支援の制限を即時に解き、空爆や地上侵攻を止めて、双方が、即時の人道的な停戦を行うべきである。

 自由法曹団は、ハマスとイスラエルの双方に対して、最大限の自制と人道的停戦の即時実現を求めるとともに、日本政府に対し、関係各国及び国際機関と連携して、即時停戦の実現に向けての働きかけを強めることを要請するものである。

  2023年10月19日

自   由   法   曹   団
                      団  長  岩 田 研 二 郎

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